大切に暮らしていく
昨日実家に帰ってみると、畳のいい香りが・・・
「畳、かえたんやね」と私が言うと母は「そーよー♪」とご機嫌な様子。
昔から母は、父が少し家をあけることがあると、父には内緒で、お家の中のものを新調するという癖があります。
この度も畳を新しくして、次は障子の張替えを頼んでいるとのこと。
「お父さん帰ってきたらビックリやろーね」「そーやねー♪」
これまで例をあげたら限がないくらい、父は昔からお家のものを新しくすることを嫌ってました。
昔は、そんな父の考えを理解できませんでしたが、今はわかります。
私が生まれ育った家は、私の祖父が建ててくれた家です。
小さい頃、祖父のひざの上に座りながらこの家が建ったときの写真(祝の会食)をみせてもらいました。
その写真は、大工さんと祖父や親戚、ご近所さんたちが写っている写真。
みんな笑顔で楽しそう。お家が建ったという喜びの笑顔でした。
その笑顔の中に小さな子どもの頃の父がいました。
父は子どもの頃にお家づくりを体験していたんです。
お家が建ったときの嬉しさや、祖父がどんな想いでお家を建ててくれたのかを子どもながらにわかっていたんです。
私の父は新しいものが嫌なのではなく、祖父から受け継いだ家を大切にしていたんですね。
その証拠に、私が物心ついた頃からお家の掃除すべて父がしていました。
それは今もまたこれからも変わらないと思います。
これからは、そんな父の思いを私たちが受け継いでいけたらと思っています。
父の気持ちを知り、さらにお家づくりをお手伝いさせていただくという重責を感じました。
それぞれのお家、ご家族の気持ちを大切に考えお手伝いできるよう頑張りたいと思います。